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「コンポジット合成」の超簡単なやり方
複数枚の写真を合成してノイズを少なくしたり、明るくしたりする手法。
CANON Power Shot A720 IS ISO感度400 15秒
用意するのは写真4枚。三脚に取り付けて連続して撮影。
天体写真処理用フリーソフト「YIMG」にて合成処理。
出来上がった写真はいわゆる「合成写真」であるが、天体写真の世界では合成・修正・調整は当たり前。あまりインチキ臭さを気にせず使ってみよう。
高度で複雑な画像処理が可能なソフトウェアだが、使い方を覚えるのが大変。
なのでとりあえずあまり覚えることなく簡単にだけ使ってみる。
本機種は露出時間が15秒まで設定できるので普通に撮ってもある程度星が写る。
撮影素子サイズが1/2.5型とコンデジの中でも最小級であるため、ISO感度を400(最大1600)にしてもノイズは多めである。
「YIMG」にて上記写真4枚を開き、
[画像合成]→[画像合成-自動]→合成画像1〜4で上記4枚の写真を選択。
最上部で合成方法を選択して[OK]でおしまい。日周運動により微妙にズレていても自動で合成してくれる。
結果
平均合成とコントラスト最大合成ではノイズが大幅に減るが暗い星が見えにくくなっている。
加算合成ではとにかく沢山の星が見える。ノイズは多めで、全体的に明るくなりすぎる。
最大合成では明るい星がクッキリと見えてノイズも減る。
考察
加算合成では15秒×4枚で60秒相当の露出時間の画像が合成できる。
短い露出時間設定しかできないコンデジでは擬似的に露出時間を延ばせる有効な手段と思われる。
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