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コンデジと望遠鏡で撮る(コリメート撮影)

カメラに望遠鏡を覗かせる

天体望遠鏡の接眼部にカメラのレンズをくっつけて、そのまま撮影する方法をコリメート撮影と言う。
天体望遠鏡の倍率×カメラの倍率となるため、あまりズームの利かないコンデジでも高倍率での撮影が可能である。

コリメート撮影に適したデジカメ・天体望遠鏡

レンズ径の大きなものは天体望遠鏡の接眼レンズからはみ出すため不向きである。
従って高機能機能でない、普通コンデジが適している。
ケラレが発生する場合はデジカメのズームで対応する。
天体望遠鏡は裸視した場合よく見える、レンズ口径の大きいものほど良い。
接眼レンズは古い24.5mm径のものより31.7mm径のものの方がケラレが少なくなる。

コリメート法の撮影方法

手持ちコリメート撮影

手持ち法

手でカメラを持ち、アイピースに押し当てる。
オートフォーカスが上手くいかない場合は反対の手で天体望遠鏡のピントを使って調整する。
できるだけ中央に大きく写るようにカメラ位置を微調整してシャッターを押すのみ。
手持ちのため当然非常に手ブレしやすく、撮影対象は短いシャッタースピードで撮影できる月のみが対象となる。
固定コリメート撮影

固定法

デジカメアダプター」なるもので固定するとより安定した撮影が可能となる。
デジカメの光学ズームを併用すれば200倍以上の高倍率での撮影も可能である。
そのため対象は月に留まらず、木星・土星などの惑星も撮影対象となる。
またコリメート撮影の特性として、一眼レフカメラを使った直焦点撮影より合成F値が大幅に小さくなる(つまり明るくなる)。
星雲・星団・銀河などの淡い天体もより短時間で撮影することが可能である。
コリメート撮影でオリオン大星雲 コリメート撮影で木星
コリメート撮影での星雲撮影例。
デジカメのズームを使わずにもっとも合成F値を小さくして撮影。
わずか15秒の露出でオリオン大星雲を撮影することができた。

CANON PowerShot A720IS
シャッター速度 15秒
ISO感度 400
望遠鏡
セレストロン NexStar102GT
口径 102mm

合成F値 2.8

コリメート撮影での木星撮影例。
望遠鏡の50倍にデジカメの光学ズーム6倍を掛けて300倍にて撮影。
その後デジタル拡大。

CANON PowerShot A720IS
シャッター速度 1/10秒
ISO感度 100
望遠鏡
セレストロン NexStar102GT
口径 102mm

合成F値 17

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